2019/12/17 23:13
出版・マスコミ
2020年に結成15周年を迎えるNoGoD。先日、15周年の幕開けを飾る全国ワンマンツアー「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』」を発表。1月から3月にかけ、全部で15本行なうところも嬉しい洒落心。今回、同ツアーにまつわる新たな発表が成された。それが、「会場限定シングル盤」の発売と、「4枚のCDを無料配布」することだった。
今回、メンバーが配布CDの内容と、会場限定盤へ収録する楽曲について語ってくれた。以下へ、その言葉をお届けしよう。まずは、4枚の無料配布音CDについてから。
4枚通して「シュールレアリスム」という思想を、作品のコンセプトとしてフィーチャー。
団長 「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』」ツアーは、15年間の歩みを振り返る姿よりも、最新のNoGoDの姿を見てもらうツアーになります。1月・2月・3月・ファイナル公演と、その月の公演会場ごとに配布する4枚音源のテーマは「シュールレアリスム」という思想。
シュールレアリスムとは、「現実の中へ如何に非現実を置くか」という思想。そこはNoGoDの精神と近いものがあるというか、浮世離れをした派手な格好で、観たことも聴いたこともない音楽やステージングをするところへ、シュールレアリスムの思想とすごく近いものを自分たちでも感じていること。
1月に配布する「Dépaysement」は、「デペイズマン」という思想のもと、「日常の中へ非日常を置く」歌詞の内容になっています。2月に配布する「DADA」は、「ダダイズム」という思想から来たもの。「ダダイズム」とは、「何かを書こうと思って書く、何かを作ろうと思って作る。そこにはかならず人間の意識が働けば、意識に左右されてしまう」という考え方。「DADA」に関しては、俺の夢の中に出てきた曲とメロディと歌詞だけで作ったように、自分の中の無意識の中から出てきたものとして表現しています。3月に配布する「Es」は、フロイトの精神分析論の「Es」「ego」「super-ego」の中の一番欲求の部分となる「Es」をフィーチャーした曲。ファイナル公演で配布する「優美な死骸」は、シュールレアリスムの作家さんたちの間で流行った、「優美な屍骸」という遊びがありました。それは、相手が何を書くかわからないままに参加した全員が詩や絵を書き、それを繋げて一つの作品にするという遊び。それを音楽でやってみようと思い、俺とKyrieで別々に曲を作り、それを一個に繋げる曲として完成しています。
楽曲自体としての繋がりはないです。でも、根底にある意味あいが一緒であること。それと、配布CDのジャケットに関しては1枚1枚が絵になっていれば、4枚並べると、それが1枚の絵として繋がるようにもなっています。ぜひ4枚の配布CDを集め、その絵を完成させてください。
続いては、会場限定販売シングル「herix」についての楽曲解説をお届けしたい。
テーマは螺旋。「herix」に描き出したKyrieの想い。
Kyrie パッと出たイメージが渦を巻いた螺旋のようなイメージ。それを元に作ったのが「herix」になります。螺旋構造とは、複雑に絡み合いながらもけっして重なるわけでも交わるわけでもなく、ただもつれ合いながら同じ方向へ進んでゆくもの。そこから、「いろんなものが複雑にもつれあっている印象」を楽曲へ落とし込みました。
歌詞では、ポジティブなメッセージは最後のセクションに全部置き、そこまでは、あまりすっきりしない感情を連ねています。そうしたのも、お客さんの溜飲が下がるというか、カタルシスを得られる面が出てしまうと、螺旋はそこで途切れてしまうからです。歌詞には、ズーッと螺旋の中をぐるぐると廻りながら暗中模索していく様を描き、一番最後に、光となる想いを僕なりに提示しました。
Sinno この曲はスルメだったというか、何度も聴くほどに楽曲の読解力が上がれば、面倒なプレイをしているにも関わらず「勢いのあるストレートな楽曲だな」とも思えてゆく。そこがいいね。
団長 わかりやすいJ-POPの展開ではないところが、いいよね。俺は、この歌のBメロが好きなんですよ。ネオ・クラシカルな感じというか、そこはあまりNoGoDでもやらないことなので、歌ってて楽しいなと思います。
「ABRAKADABRA」はキマッている?!
Sinno 「ABRAKADABRA」の大筋を作ったのはKくん。彼がベースで曲を作り、自分に「サビはどうしよう」と相談をしてきたことから、サビだけ俺が「こういう感じはどう?」と提示。だから、ほぼKくんの、「こういうのをやりたいんだよね」というイメージを形にする作業を二人でしながら土台を作り上げ、最終的に、Kyrieに整地(アレンジ)してもらったという流れを持って作りあげています。
K 「ABRAKADABRA」はお祭りっぽいというか、ライブで一体感を描ける楽しい楽曲であり、「サビは頭打ちだったら感動するな」という想いを心がけて作りました。この曲では2人(団長&Kyrie)に歌ってもらえたらなとも思っていたように、そこもしっかり組み込んでいます。
Kyrie この曲を聴いたとき、俺の中ではトランスしている印象があった。俺は、アゲめでハッピーな曲を求める場合メジャーキーを使うんですけど。「ABRAKADABRA」はしっかりBマイナーキーだし、転調していくメロディがクロマチックだったりもしている。そうなったのも、単に明るいパーティな曲というイメージがこの歌には無かったからです。だからギターもシーケンスっぽいフレーズにしてキメてるというか、ちょっとぶっ飛んでいるイメージを付けたように、面白い感じに仕上げられたなと思っています。
団長 ツインヴォーカルに関しては、俺じゃないパートのメロディほうが難しいので、そこは歌うKyrieが大変ですけど。ライブでは、ぜひお客さんにも一緒に歌ってもらいたいです。歌詞も、かなりの皮肉を効かせています。だけど、この曲は世に出たら化けるかも知れないなと。その理由は、歌詞を読んでもらって察していただけたらなと思います。
「エンドロール」通し、アルバム「神劇」へ幕引きを。
K 「エンドロール」のギターがSinno節しているように、まさにSinnoナンバーとしか言いようがない楽曲です。タイトルが「エンドロール」とはいえ、しっかり曲として終わるわけでもないところも面白いなというか。静かなイメージではあるんですけど、それでも熱量は大きい。そこが、とても面白い曲だと思います。
Kyrie 頭から6度跳躍だったり、ずっとメロディが階段のように上がっていったり。二小節に一回はHIGH Dのようなキーが出てくるように、歌うのがすごく難しい楽曲です。
団長 歌は地獄ですよね。人が足りないっす。とにかくサビが地獄のコーラス量なんですよ。サビの前半でたくさんコーラスが入っているのに、そこからの折り返しでさらにコーラスが増えるように、サビの折り返しは、みんなに歌ってもらわないとマジに無理っす。だからこそ、ライブのときにみんなでシンガロング出来るんだったら、最高に絵になる曲だなとも思っています。
Sinno 「エンドロール」の歌詞が、とてももの悲しいよね。
団長 そうなっているのも、この歌でアルバム「神劇」を閉めたかったからなんですよ。「神劇」に収録した最初の楽曲が「Curtain Rises」。つまり「幕開け」という意味を持つように、あの曲には15周年の幕開けという意味も重ねていたんですけど。「エンドロール」には、「これで、「神劇」という作品を表現してゆく時期は終わったよ」という意味を込めていて。というのも、自分の中でまだ「神劇」の物語が終わっていなかったので。改めて「神劇」を閉じるための想いを「エンドロール」の歌詞へ記しました。
近々、NoGoDの15周年企画の第二弾が発表になる。こちらは、NoGoDのことを深く愛している人ほど狂喜する内容。その報告も楽しみにしていてくれ。
TEXT:長澤智典
NoGoD Web
http://www.nogod.jp/
NoGoD twitter
https://twitter.com/NoGoD_Official
★音源情報★
無料配布音源/シュルレアリスム4部作
第一弾「Dépaysement」1/08〜1/15公演にて無料配布
第二弾「DADA」2/08〜2/22公演にて無料配布
第三弾「Es」3/07〜3/22公演にて無料配布
第四弾「優美な死骸」3/29新宿BLAZE公演にて無料配布
会場限定シングル「helix」
(1/08〜3/29の期間限定発売)
01.helix
02.ABRAKADABRA
03.エンドロール
品番 :NMAX-1344
価格:¥1,364+税(税込¥1,500)
★LIVE情報★
NoGoD-2020- NEW YEAR ATTACK!!
神無信者組新年会'20-shinno B.D SPECIAL-
1/08(水)高田馬場CLUB PHASE
*FC限定公演
NoGoD 15th ANNIVERSARY
ONE MAN TOUR-2020-『 Ism 』
1/11(土)神戸VARIT.
1/12(日)岡山IMAGE
1/13(月.祝)広島SECOND CRUTCH
1/15(水)福岡DRUM Be-1
2/08(土)名古屋ell.FITSALL
2/09(日)名古屋ell.FITSALL
2/11(火.祝)長野CLUB JUNKBOX
2/15(土)横浜BAYSIS
2/22(土)HEAVEN’SROCK さいたま新都心VJ-3
3/07(土)苫小牧ELLCUBE
3/08(日)札幌BESSIE HALL
3/20(金.祝)金沢AZ
3/21(土)滋賀U★STONE
3/22(日)阿倍野ROCKTOWN
3/29(日)新宿BLAZE
今回、メンバーが配布CDの内容と、会場限定盤へ収録する楽曲について語ってくれた。以下へ、その言葉をお届けしよう。まずは、4枚の無料配布音CDについてから。
4枚通して「シュールレアリスム」という思想を、作品のコンセプトとしてフィーチャー。
団長 「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』」ツアーは、15年間の歩みを振り返る姿よりも、最新のNoGoDの姿を見てもらうツアーになります。1月・2月・3月・ファイナル公演と、その月の公演会場ごとに配布する4枚音源のテーマは「シュールレアリスム」という思想。
シュールレアリスムとは、「現実の中へ如何に非現実を置くか」という思想。そこはNoGoDの精神と近いものがあるというか、浮世離れをした派手な格好で、観たことも聴いたこともない音楽やステージングをするところへ、シュールレアリスムの思想とすごく近いものを自分たちでも感じていること。
1月に配布する「Dépaysement」は、「デペイズマン」という思想のもと、「日常の中へ非日常を置く」歌詞の内容になっています。2月に配布する「DADA」は、「ダダイズム」という思想から来たもの。「ダダイズム」とは、「何かを書こうと思って書く、何かを作ろうと思って作る。そこにはかならず人間の意識が働けば、意識に左右されてしまう」という考え方。「DADA」に関しては、俺の夢の中に出てきた曲とメロディと歌詞だけで作ったように、自分の中の無意識の中から出てきたものとして表現しています。3月に配布する「Es」は、フロイトの精神分析論の「Es」「ego」「super-ego」の中の一番欲求の部分となる「Es」をフィーチャーした曲。ファイナル公演で配布する「優美な死骸」は、シュールレアリスムの作家さんたちの間で流行った、「優美な屍骸」という遊びがありました。それは、相手が何を書くかわからないままに参加した全員が詩や絵を書き、それを繋げて一つの作品にするという遊び。それを音楽でやってみようと思い、俺とKyrieで別々に曲を作り、それを一個に繋げる曲として完成しています。
楽曲自体としての繋がりはないです。でも、根底にある意味あいが一緒であること。それと、配布CDのジャケットに関しては1枚1枚が絵になっていれば、4枚並べると、それが1枚の絵として繋がるようにもなっています。ぜひ4枚の配布CDを集め、その絵を完成させてください。
続いては、会場限定販売シングル「herix」についての楽曲解説をお届けしたい。
テーマは螺旋。「herix」に描き出したKyrieの想い。
Kyrie パッと出たイメージが渦を巻いた螺旋のようなイメージ。それを元に作ったのが「herix」になります。螺旋構造とは、複雑に絡み合いながらもけっして重なるわけでも交わるわけでもなく、ただもつれ合いながら同じ方向へ進んでゆくもの。そこから、「いろんなものが複雑にもつれあっている印象」を楽曲へ落とし込みました。
歌詞では、ポジティブなメッセージは最後のセクションに全部置き、そこまでは、あまりすっきりしない感情を連ねています。そうしたのも、お客さんの溜飲が下がるというか、カタルシスを得られる面が出てしまうと、螺旋はそこで途切れてしまうからです。歌詞には、ズーッと螺旋の中をぐるぐると廻りながら暗中模索していく様を描き、一番最後に、光となる想いを僕なりに提示しました。
Sinno この曲はスルメだったというか、何度も聴くほどに楽曲の読解力が上がれば、面倒なプレイをしているにも関わらず「勢いのあるストレートな楽曲だな」とも思えてゆく。そこがいいね。
団長 わかりやすいJ-POPの展開ではないところが、いいよね。俺は、この歌のBメロが好きなんですよ。ネオ・クラシカルな感じというか、そこはあまりNoGoDでもやらないことなので、歌ってて楽しいなと思います。
「ABRAKADABRA」はキマッている?!
Sinno 「ABRAKADABRA」の大筋を作ったのはKくん。彼がベースで曲を作り、自分に「サビはどうしよう」と相談をしてきたことから、サビだけ俺が「こういう感じはどう?」と提示。だから、ほぼKくんの、「こういうのをやりたいんだよね」というイメージを形にする作業を二人でしながら土台を作り上げ、最終的に、Kyrieに整地(アレンジ)してもらったという流れを持って作りあげています。
K 「ABRAKADABRA」はお祭りっぽいというか、ライブで一体感を描ける楽しい楽曲であり、「サビは頭打ちだったら感動するな」という想いを心がけて作りました。この曲では2人(団長&Kyrie)に歌ってもらえたらなとも思っていたように、そこもしっかり組み込んでいます。
Kyrie この曲を聴いたとき、俺の中ではトランスしている印象があった。俺は、アゲめでハッピーな曲を求める場合メジャーキーを使うんですけど。「ABRAKADABRA」はしっかりBマイナーキーだし、転調していくメロディがクロマチックだったりもしている。そうなったのも、単に明るいパーティな曲というイメージがこの歌には無かったからです。だからギターもシーケンスっぽいフレーズにしてキメてるというか、ちょっとぶっ飛んでいるイメージを付けたように、面白い感じに仕上げられたなと思っています。
団長 ツインヴォーカルに関しては、俺じゃないパートのメロディほうが難しいので、そこは歌うKyrieが大変ですけど。ライブでは、ぜひお客さんにも一緒に歌ってもらいたいです。歌詞も、かなりの皮肉を効かせています。だけど、この曲は世に出たら化けるかも知れないなと。その理由は、歌詞を読んでもらって察していただけたらなと思います。
「エンドロール」通し、アルバム「神劇」へ幕引きを。
K 「エンドロール」のギターがSinno節しているように、まさにSinnoナンバーとしか言いようがない楽曲です。タイトルが「エンドロール」とはいえ、しっかり曲として終わるわけでもないところも面白いなというか。静かなイメージではあるんですけど、それでも熱量は大きい。そこが、とても面白い曲だと思います。
Kyrie 頭から6度跳躍だったり、ずっとメロディが階段のように上がっていったり。二小節に一回はHIGH Dのようなキーが出てくるように、歌うのがすごく難しい楽曲です。
団長 歌は地獄ですよね。人が足りないっす。とにかくサビが地獄のコーラス量なんですよ。サビの前半でたくさんコーラスが入っているのに、そこからの折り返しでさらにコーラスが増えるように、サビの折り返しは、みんなに歌ってもらわないとマジに無理っす。だからこそ、ライブのときにみんなでシンガロング出来るんだったら、最高に絵になる曲だなとも思っています。
Sinno 「エンドロール」の歌詞が、とてももの悲しいよね。
団長 そうなっているのも、この歌でアルバム「神劇」を閉めたかったからなんですよ。「神劇」に収録した最初の楽曲が「Curtain Rises」。つまり「幕開け」という意味を持つように、あの曲には15周年の幕開けという意味も重ねていたんですけど。「エンドロール」には、「これで、「神劇」という作品を表現してゆく時期は終わったよ」という意味を込めていて。というのも、自分の中でまだ「神劇」の物語が終わっていなかったので。改めて「神劇」を閉じるための想いを「エンドロール」の歌詞へ記しました。
近々、NoGoDの15周年企画の第二弾が発表になる。こちらは、NoGoDのことを深く愛している人ほど狂喜する内容。その報告も楽しみにしていてくれ。
TEXT:長澤智典
NoGoD Web
http://www.nogod.jp/
NoGoD twitter
https://twitter.com/NoGoD_Official
★音源情報★
無料配布音源/シュルレアリスム4部作
第一弾「Dépaysement」1/08〜1/15公演にて無料配布
第二弾「DADA」2/08〜2/22公演にて無料配布
第三弾「Es」3/07〜3/22公演にて無料配布
第四弾「優美な死骸」3/29新宿BLAZE公演にて無料配布
会場限定シングル「helix」
(1/08〜3/29の期間限定発売)
01.helix
02.ABRAKADABRA
03.エンドロール
品番 :NMAX-1344
価格:¥1,364+税(税込¥1,500)
★LIVE情報★
NoGoD-2020- NEW YEAR ATTACK!!
神無信者組新年会'20-shinno B.D SPECIAL-
1/08(水)高田馬場CLUB PHASE
*FC限定公演
NoGoD 15th ANNIVERSARY
ONE MAN TOUR-2020-『 Ism 』
1/11(土)神戸VARIT.
1/12(日)岡山IMAGE
1/13(月.祝)広島SECOND CRUTCH
1/15(水)福岡DRUM Be-1
2/08(土)名古屋ell.FITSALL
2/09(日)名古屋ell.FITSALL
2/11(火.祝)長野CLUB JUNKBOX
2/15(土)横浜BAYSIS
2/22(土)HEAVEN’SROCK さいたま新都心VJ-3
3/07(土)苫小牧ELLCUBE
3/08(日)札幌BESSIE HALL
3/20(金.祝)金沢AZ
3/21(土)滋賀U★STONE
3/22(日)阿倍野ROCKTOWN
3/29(日)新宿BLAZE