9月23日  (米国現地時間9月22日  )、米国テレビ界で最高峰の第71回「エミー賞」が発表されました。世界が認める日本人ヘアーメイクアップアーティストの徳永優子さん(Yuko T. Koach)がアウトスタンディング・ヘアースタイリング部門でノミネートしました。
エミー賞とは、毎年米国のテレビ業界で功績を残した番組に与えられ、”テレビ界のアカデミー賞”とも称される権威ある賞です。徳永優子さんは、過去に3年連続のノミネート、さらに今回、4度目のエミー賞授賞を期待されていたが、惜しくも逃しました。4回のノミネートは、日本人として初めての快挙を達成しています。

16歳から着物を学んだ徳永さんは、美容家、和装トータルスタイリストとして雑誌やTV、映画で活躍後に渡米。偶然立ち寄った骨董屋で乱れたまま放置された古びたカツラを見るに見かねて無償で修復していたところ、居合わせた映画関係者の目に留まり、渡辺謙、チャン・ツィイー出演の2005年公開の映画『SAYURI』の着物コンサルタントとしてオファーされました。同映画がきっかけで本格的なハリウッド進出を果たし、これまでもマイケル・ジャクソンの『This is it』 、ビヨンセ主演の『DREAM GIRLS』、更に『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの超話題作にも参加しています。

今回のノミネート番組は、米人気番組『ワールド・オブ・ダンス エピソード3』。世界中から集まった若きダンサーが競い合うライブショーである同作は、出演者のダンスのコンセプトに合わせたデザインと、激しいパフォーマンスでも崩れないスタイリング、そして生放送ならではのハイスピードな作業が求められました。
この10年でドラマから、より緊張感のあるライブショーに方向性を変えた徳永さんが流行りのブレードを生かし、さまざまな角度から複雑に髪を編み込み糸で固定する『エフェクトヘアー』を駆使しました。この3D映像に対応できる技法が審査員に評価されました。

「ハードル高き山脈です。エミー賞授賞は氷山の一角のようです。つかみ取ることができませんでした。まだまだあるチャンスに諦めずに挑めということだと思います。引退を決意していましたが、受賞できなかったことで、パッションのある仕事に就けたことと、素晴らしい仲間の存在の再確認ができました。アメリカで愛のエネルギーを教えてもらったという感謝があります。これからもその蓄電しながら愛のパワーを放発を日本の美容界にも注ぎたいと決意いたします。また、ワールド・オブ・ダンス エピソード3については、これからも同じチームで仕事続けていき、この家族のようなクルーで次のプロジェクトに取り組めることが誇りに思います。」

連絡先:
KC HAIR MAKE UP プロダクション
日本語担当者:橘あかね 

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