インド貿易振興局(インド商工省直轄機関)は、今年も第37回インド衣料品展と第27回インド家庭用品展を2016年7月20日〜22日の日程でマイドームおおさかにて併催させていただく運びとなりましたことをご報告申し上げます。

この2つの展示会は30年以上に渡り毎年開催させていただいている展示会です。インドの様々な地域からの広い製品範囲に渡る衣料品、アクセサリー、ホームファニッシング製品は、特に日本の好みを視野に入れながら、流行の予測やカラートレンドを考慮して生産されています。この2つの同時開催のイベントは、インドのガーメントやホームファーニッシング製品を洗練された日本マーケットに紹介するためのプラットフォームを提供してきました。

昨年、2015年の開催におきましては、来場者数は2000人を超え、出展した約100社の企業との間に多くの実りある商談がされたと報告されております。本年度の開催につきましては、出展企業を増やし、バラエティーに富んだ出展製品をそろえ、より多くの皆様にご来場いただけますよう努力させていただく所存です。今回は、約100社のインドからの出展企業を見込んでおります。

インドは今日、繊維産業が世界第2位の地位を誇っています。その規模は、売上高が現在推定で1,080億米ドル前後ですが、2021年までに2,230億ドルに達するものと予想されています。雇用者数でみると農業に次いで国内第二位の産業であり、直接的には4,500万人余り、間接的には6,000万人に職を提供しています。インドの繊維産業はインドの国内総生産(GDP)のおよそ5%を占め、工業生産指数(IIP)全体の14%にあたります。

       今日、インドは、衣類、繊維品類、アクセサリー、それらの完成品のアウトソーシング先として最適の国のひとつと認知されています。インド・メーカーはイノベーション、数量の柔軟な対応、現場で直接指導による品質管理、納期の厳守を進んで取り入れる姿勢です。多数の日本のデザイナーがインドの繊維類、オーガニック・コットン、植物染色品に注目しており、日本でもたいへんな人気となっています。

印日包括的経済連携協定の貢献も挙げられます。同協定によりインドの繊維輸出業者は関税ゼロで日本に対して販売できるため、ライバル国よりも有利となりました。繊維部門で日本はHS統一コード第50~63類品目すべての分野を開放し、いっぽうインドは、合成繊維、紡績糸、合成繊維織物を除いて開放に同意したので、既成衣料品を含む繊維類の分野は関税なしに輸入されるようになります。

日本がインドから輸入している繊維製品全体は日本の繊維品類輸入の伸び率をまさる勢いで増加しています。2014年の輸入総額(85,812,985百万円)は2013年対比でわずか0.6%しか伸びていませんでしたが、インドからの輸入総額は(737,578百万円)は7.1%増加しました。同じように繊維品類全体の輸入額は2.1%の伸びだったのに対し、インドからの輸入額は10.5%も増加しました。インドは日本市場ではどの製品カテゴリーにおいても非常に小さなシェアしか占めていませんが、主だった製品カテゴリーで台頭しつつあります。このことはアパレル品の輸入トレンドを見ても明らかです。輸入額全体はほとんど変わらなくてもインドからの輸入はなんと32.1%も増加しました。

インドからの輸入増加を促した主な要因のひとつは、インド企業が、日本のデザイナーやバイヤーと協力を深め、品質に対するコミットを高め、貿易展示会などのイベントを通じてマーケティングの地歩を着々と固めるなど、あらためて日本市場とその消費者と流行のトレンドを重点的に分析し研究したことが挙げられます。インドが日本の繊維市場で確たるシェアを握るまでにまだまだ道のりはありますがこの2つの展示会は間違いなく正しい路線を歩んでいます。
様々な課題に対するインド貿易振興局の取り組みをうけてインドの対日繊維輸出業者には明るい将来があります。平素より弊局の活動にご理解並びにご来場を賜り誠にありがとうございます、今年も本展示会開催初日、7月20日(水)〜22日の日程にて皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

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👤 発行者について

特定非営利活動法人 日印国際産業振興協会

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