日本画家の2人が描く狼と猫。野性をあらわにした瞬間の表情には、
畏怖や孤高。擬人化されたひょうきんな姿には、滑稽と愛嬌が溢れます。
多角度からモティーフを演出した作品を展観します。
柴田梓、足立絵美のマストアイテムである狼と猫が大作から小品まで
大集合します。
タイトルも2人の名前をつけて「柴田狼と足立猫」!!お楽しみください。

柴田梓 コメント
狼をモチーフの中心に、制作をしています。
人ではない生命が身近に存在することで起こる畏れと恐れ。自然から離れた生活をする私たちにとって実感しにくい感情ではないでしょうか。しかし、だからこそ強く憧れ、渇望せずにはいられません。
狼はかつて神様として人々の近くに存在しましたが、時には戦わなければならない恐ろしいものでもありました。動物の中でもとりわけ人との関わりが複雑であると同時に、親しみやすい姿を持つ狼を描くことは、人が隣り合うべきものについて考えさせてくれます。

足立絵美コメント
午前弐時、私のユウトピアが目を醒ます。
ソラには虹が架かり、愉快な音楽がノハラをすべっていく。
そんな不思議な風景のまん中で、ねこの神さまたちは皆それぞれの歌を口遊んだり、踊ったり…私はねこと暮らした経験の無い人間ですが、こんなふうに空想の世界のねこを描くことで、独特な愛着を培ってきた気がします。
かれらを撫でたり、抱っこしたり、噛まれたりすることは叶わないけれど、どうぞ、目で可愛がっていただけましたら幸いです。


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