2015/11/09 10:08
情報・通信
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、Commvault Systems(本社:米ニュージャージー州、以下 Commvault社)の日本法人CommVault Systems Japan株式会社(本社:東京都千代田区)と、一次代理店の契約を締結し、同社のデータ統合管理ツール「Simpana(シンパナ)」の国内唯一のアグリゲーターとして、月額課金ライセンスを本日11月9日 より提供開始します。
今回提供開始となるライセンスは、第三者にバックアップサービスを提供することが可能です。ネットワールドがアグリゲーターとなることで、増加するデータ量を予測して一括で買い取る従来のライセンス形態とは異なり、バックアップ対象容量に応じた月額課金で利用できます。尚、アグリゲーターとはサービスプロバイダーライセンスをパートナー様へご提供するCommvault社認定の1次代理店です。また、永続ライセンスではなく、契約期間のみ利用可能なサブスクリプションライセンスのため、ホスティング事業者やクラウドサービスプロバイダー、プライベートクラウド利用企業に最適です。
「Simpana」は、バックアップ/リカバリ、アーカイブ、リポーティング、情報検索など、データ保護・管理機能を単一のユーザインタフェースに集約するソフトウェアで、マルチテナント環境を構築可能なことから、クラウド型バックアップサービスに最適です。
ITインフラにクラウドサービスの利用が活発になる中、ネットワールドは、信頼性の高いバックアップ/リカバリを含むデータ管理サービスが、サービス事業者にとって大きな差別化ポイントになると考えており、「Simpana」の月額課金ライセンスにより、バックアップサービスの早期立ち上げを支援し、また、「Simpana」を自社環境で導入して蓄積した経験とノウハウを活かして、信頼性の高いサービスを支援していきます。
◆「Simpana」月額課金ライセンス
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◇提供開始:2015年11月9日
◇最低契約期間:1年間
◇課金方法:
スナップショット利用、ファイルシステムのバックアップ、アプリケーションのオンラインバックアップ、仮想環境のバックアップ、アーカイブ利用など、それぞれ使用量に応じて課金
◇その他条件:
・毎月翌月5営業日までに、「Simpana」使用量をご報告頂きます(自動設定も可能)。
・「Simpana」認定資格を取得した技術者を配置していただく必要があります。
※認定資格は、Commvault所定の有償トレーニング(5日間)を受講の後、認定試験に合格することで取得できます。
◆「Simpana」の特長
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「Simpana」は、エンタープライズクラスの大規模システムに対応可能な高性能データ統合管理ツールで、以下のような特長があります。
(1)ストレージと連携可能な「IntelliSnap」機能
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「Simpana」のスナップショット管理機能「IntelliSnap(インテリスナップ)」は、様々なベンダのストレージ製品のハードウェアスナップショット機能と連携することが可能です。バックアップを実行しなくてもスナップショットデータからアプリケーションと整合性のあるファイル単位のリカバリがシンプルに行え、またスナップショットから従来のバックアップを実行することで、本番環境に影響を与えずバックアップを行うことが可能です。
(2)クラウド基盤の統合管理ツール「vCloud Director」の
構成情報も一元管理可能
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クラウド基盤の統合管理ツール「VMware vCloud Director」(以下 vCD)が、多くのクラウドサービスで利用されていますが、vCD環境に特化したバックアップが行うことができないツールでは、サービス復旧の作業が煩雑で時間がかかります。「Simpana」はvCDの構成情報も含めた一元的なバックアップ / リストアが可能な数少ない製品です。
(3)マルチテナント機能
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プライベートクラウドやパブリッククラウドにおいて、権限をもったユーザやテナントの管理者ごとに「Simpana」のリソースを利用制限することができます。マルチテナント機能を使うことにより、バックアップサーバを1台構築するだけで、集中管理で複数の部署や顧客にサービス提供が行えます。
また、様々なファイアウォール構成に対応できるので、クラウド上に「Simpana」を稼働し、同じデータセンター内のデータをバックアップすることはもちろん、オンプレミス上のデータや、別のデータセンターのデータをバックアップすることも可能で、マネージドクラウドサービスの提供に最適です。
(4)重複除外バックアップ機能
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ソース側、ターゲット側、もしくはその両方など、最も意味のある所にデータ重複排除を導入することができます。ソース側でデータ重複排除すれば、バックアップ時に、重複したデータ ブロックを見つけ排除するので、使用するストレージ容量を削減でき、またバックアップ時のネットワーク トラフィックも下げることができます。また、グローバル重複排除機能により、複数のストレージ間で重複データを共有し削減することも可能です。
さらに、重複排除DB内のデータを並べ替えてフルバックアップを作成する「DASH FULL」や、重複排除を利用した複製処理機能「DASH COPY」を利用することで、分単位の処理時間で新合成フルバックアップを作成したりデータ転送量や処理時間を削減することができます。
◆ ネットワールドの自社導入実績
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ネットワールドは、仮想化システムのスムーズな構築を支援するための複合システム検証センター「GARAGE(ガレージ)」において、システム導入後のサポート業務に使用する仮想マシンのバックアップ / リストアを効率化するために、「Simpana」を使用しています。
GARAGEは、導入後のシステムに対するサポート業務用インフラとしての役割も担っており、万一トラブルや障害が発生した場合、OSやパッチのバージョンなども含め、お客様の環境と同一の環境をGARAGE内に構築して専任エンジニアが再現を試みますが、お客様固有の環境は、その都度スクラッチ&ビルドを行い、AD/Exchangeサーバや各種製品の基盤環境など標準的に利用されるものはバックアップデータを用います。
ネットワールドは、自社のプライベートクラウド基盤の統合管理ツールとしてvCDを活用していますが、以前の環境では、vCD内の仮想マシン単位でしかバックアップを行うことができず、vCD自体の構成情報は自前で作成したスクリプトを定期的に実行して取得していました。そして仮想マシンをリストアする際には、一度VMware vSphereへのリストアを行った後、さらにスクリプトで収集した構成情報を見ながら人手でvCD環境へ戻す必要があり、多くの工数がかかることが課題となっていました。
これに対して、「Simpana」は、vCDの構成情報も含めた一元的なバックアップ / リストアが可能な数少ない製品であり、重複除外機能、合成フルバックアップ機能などの多彩な機能により、バックアップに要する時間が1/6に短縮され、バックアップデータ容量は1/8に削減されました。
今回の発表に関して、CommVault Systems Japan株式会社セールスエンジニアリングディレクター 松崎 純 氏よりエンドースコメントをいただいております。
「Commvaultは、ネットワールド社が弊社ソフトウェアのアグリゲーターパートナーとして、利用容量に応じて月額単位で課金するサブスクリプション ライセンスを提供開始することを歓迎します。ネットワールド社から提供されるサブスクリプションライセンスを使用することで、プロバイダー事業者様はクラウドやデータセンターを使ったデータのバックアップ サービスを、イニシャルコストを抑えて立ち上げることができます。ネットワールド社は今までにCommvaultソフトウェアのソリューション プロバイダーとして蓄積してきた知識と経験を活かし、アグリゲーターパートナーとしてもサービスプロバイダー事業者様のニーズに的確に応えられるものと確信しています。Commvaultはネットワールド社との新たなパートナーシップで、国内のクラウドを使ったバックアップ サービス導入の加速に貢献してまいります。」