2015/09/29 13:14
建設・土木・住宅・プラント
約8.64TBのトラフィック削減、レイテンシは平常時で約1/2、スループットは最大で約40倍/バッチ処理時間を従来の1/3以下に短縮
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、大和ハウスグループの総合建設会社である大和小田急建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 金久保 篤司)が、ネットワールドが扱う米PernixData(パーニックスデータ)社のストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を導入し、会計、工事原価管理、人事給与などの業務システムの全面仮想化を実現したことを発表します。
「PernixData FVP」は、VMware基盤を構成する複数の物理サーバ上のフラッシュデバイスをクラスター化されたキャッシュ・バッファとして利用し、VMware環境のI/O性能を改善します。新しい仮想化基盤では、物理サーバに特別なメモリやディスクを増強することなく、必要容量のフラッシュデバイスを追加しただけで、基幹業務システムを含む全システムのアプリケーション性能が3~10倍に向上しました。
導入後の調査では、直近の1カ月間で、リード2億9500万回、ライト4億8000万回が「PernixData FVP」のキャッシュ・バッファ上で処理されており、約8.64TBのSANトラフィックを削減。平常時でのレイテンシは従来の約1/2に、スループットはピーク時に最大で約40倍に改善されました。さらに、「PernixData FVP」により、従来3時間以上を要した夜間バッチ処理が40~50分程度に短縮され、決算業務等のバッチ処理も従来の1/3~1/6程度の時間で実行できるようになりました。
大和小田急建設は、SSD搭載ストレージや仮想環境向けアプライアンスなど様々な製品を検討しましたが、いずれも性能、信頼性、コスト面で課題があり、「PernixData FVP」は、これらの課題を解決する最適なソリューションであると判断され、ネットワールドの迅速なサービス・サポートも高く評価されました。
システムの構築は、ネットワールドのパートナーであるパナソニック ネットソリューションズ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 前川 満)が担当しました。
◆ 導入の背景
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大和ハウスグループの一員として、公共/商業施設や住宅などの建設事業に加えて、土木事業や不動産開発事業など幅広い領域にわたる事業を展開している大和小田急建設は、IT活用にも積極的で、メールシステムや営業支援システムのクラウドサービス活用に加えて、2010年にはADサーバやイントラネット用Webサーバなどの業務サーバ群をVMware vSphereで仮想化し、インフラ環境の最適化やITコスト削減に役立ててきました。
今回、基幹業務システム用物理サーバが老朽化して更新時期を迎えたことから、インフラのコンパクト化、低コスト化、低消費電力化、並びにサーバの管理性の向上を目指して、仮想化技術の適用範囲を拡大し、会計や工事原価管理、人事給与などの基幹業務システムも含めた全システムの仮想化に着手しました。
特に従来、基幹業務システムを物理環境で稼動させてきたのは、負荷の重いDBなどを高速に動作させる必要があったためですが、今回、新しい仮想化環境で、従来の物理環境を超える性能を獲得するため、VMware環境のI/O性能の大幅な改善を実現するストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を採用しました。
◆ 選定のポイントと導入成果
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「PernixData FVP」は、VMware基盤を構成する複数の物理サーバ上に搭載されたフラッシュデバイスをクラスター化されたキャッシュ・バッファとして利用し、VMware環境のI/O性能改善を実現するストレージ高速化プラットフォームです。
大和小田急建設では、「PernixData FVP」に決定するまでに、キャッシュ用SSDを搭載したストレージや仮想環境向けアプライアンスなど、様々な製品を検討しましたが、性能や信頼性の向上が不十分、コストが高いなどの課題があり、条件に合うソリューションが見つかりませんでした。
これに対して、「PernixData FVP」は、サーバ搭載のフラッシュにトラブルが生じても、実データはストレージ側で安全に保持され、かつ処理の継続性が確保されていること、多くのリードオンリーのソリューションとは異なり、リード/ライトの両方でキャッシュが効くこと、さらに導入コストが格段に低いことが高く評価されました。
今回新たに構築された仮想化基盤は、4台のハードディスクレスの物理サーバにそれぞれ容量400GBのフラッシュデバイスを搭載し、これらを「PernixData FVP」用のキャッシュ領域として利用しています。また、仮想化基盤専用の共有ストレージとしてNetApp社の「NetApp FAS2520」を採用し、10GbEポートをペアにしたリンクアグリゲーションでの接続を行っています。この仮想化環境上に従来サーバをそのままのシステム環境でPtoVしました。
新システムは2015年3月 より本番稼動を開始していますが、メモリやディスクを増強することなく、IAサーバに必要容量のフラッシュデバイスを追加しただけで、基幹業務システムを含む全システムの性能が一気に3~10倍向上しており、システム利用者からも「以前よりレスポンスが早くなった」と評価されています。
また、現時点の調査データでは、直近の1ヶ月間でリード2億9500万回/ライト4億8000万回を「PernixData FVP」のキャッシュ・バッファ上で処理しており、約8.64TBのSANトラフィックを削減したほか、平常時のレイテンシを従来の約1/2に、スループットはピーク時に最大で約40倍に改善しています。
さらに、「PernixData FVP」はバッチ処理の高速化にも貢献しています。従来3時間以上を要していた夜間バッチ処理を40~50分程度に短縮し、決算業務等のバッチ処理も従来の1/3~1/6程度の時間で実行できるようになり、業務時間の短縮を実現しています。
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、大和ハウスグループの総合建設会社である大和小田急建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 金久保 篤司)が、ネットワールドが扱う米PernixData(パーニックスデータ)社のストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を導入し、会計、工事原価管理、人事給与などの業務システムの全面仮想化を実現したことを発表します。
「PernixData FVP」は、VMware基盤を構成する複数の物理サーバ上のフラッシュデバイスをクラスター化されたキャッシュ・バッファとして利用し、VMware環境のI/O性能を改善します。新しい仮想化基盤では、物理サーバに特別なメモリやディスクを増強することなく、必要容量のフラッシュデバイスを追加しただけで、基幹業務システムを含む全システムのアプリケーション性能が3~10倍に向上しました。
導入後の調査では、直近の1カ月間で、リード2億9500万回、ライト4億8000万回が「PernixData FVP」のキャッシュ・バッファ上で処理されており、約8.64TBのSANトラフィックを削減。平常時でのレイテンシは従来の約1/2に、スループットはピーク時に最大で約40倍に改善されました。さらに、「PernixData FVP」により、従来3時間以上を要した夜間バッチ処理が40~50分程度に短縮され、決算業務等のバッチ処理も従来の1/3~1/6程度の時間で実行できるようになりました。
大和小田急建設は、SSD搭載ストレージや仮想環境向けアプライアンスなど様々な製品を検討しましたが、いずれも性能、信頼性、コスト面で課題があり、「PernixData FVP」は、これらの課題を解決する最適なソリューションであると判断され、ネットワールドの迅速なサービス・サポートも高く評価されました。
システムの構築は、ネットワールドのパートナーであるパナソニック ネットソリューションズ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 前川 満)が担当しました。
◆ 導入の背景
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大和ハウスグループの一員として、公共/商業施設や住宅などの建設事業に加えて、土木事業や不動産開発事業など幅広い領域にわたる事業を展開している大和小田急建設は、IT活用にも積極的で、メールシステムや営業支援システムのクラウドサービス活用に加えて、2010年にはADサーバやイントラネット用Webサーバなどの業務サーバ群をVMware vSphereで仮想化し、インフラ環境の最適化やITコスト削減に役立ててきました。
今回、基幹業務システム用物理サーバが老朽化して更新時期を迎えたことから、インフラのコンパクト化、低コスト化、低消費電力化、並びにサーバの管理性の向上を目指して、仮想化技術の適用範囲を拡大し、会計や工事原価管理、人事給与などの基幹業務システムも含めた全システムの仮想化に着手しました。
特に従来、基幹業務システムを物理環境で稼動させてきたのは、負荷の重いDBなどを高速に動作させる必要があったためですが、今回、新しい仮想化環境で、従来の物理環境を超える性能を獲得するため、VMware環境のI/O性能の大幅な改善を実現するストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を採用しました。
◆ 選定のポイントと導入成果
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「PernixData FVP」は、VMware基盤を構成する複数の物理サーバ上に搭載されたフラッシュデバイスをクラスター化されたキャッシュ・バッファとして利用し、VMware環境のI/O性能改善を実現するストレージ高速化プラットフォームです。
大和小田急建設では、「PernixData FVP」に決定するまでに、キャッシュ用SSDを搭載したストレージや仮想環境向けアプライアンスなど、様々な製品を検討しましたが、性能や信頼性の向上が不十分、コストが高いなどの課題があり、条件に合うソリューションが見つかりませんでした。
これに対して、「PernixData FVP」は、サーバ搭載のフラッシュにトラブルが生じても、実データはストレージ側で安全に保持され、かつ処理の継続性が確保されていること、多くのリードオンリーのソリューションとは異なり、リード/ライトの両方でキャッシュが効くこと、さらに導入コストが格段に低いことが高く評価されました。
今回新たに構築された仮想化基盤は、4台のハードディスクレスの物理サーバにそれぞれ容量400GBのフラッシュデバイスを搭載し、これらを「PernixData FVP」用のキャッシュ領域として利用しています。また、仮想化基盤専用の共有ストレージとしてNetApp社の「NetApp FAS2520」を採用し、10GbEポートをペアにしたリンクアグリゲーションでの接続を行っています。この仮想化環境上に従来サーバをそのままのシステム環境でPtoVしました。
新システムは2015年3月 より本番稼動を開始していますが、メモリやディスクを増強することなく、IAサーバに必要容量のフラッシュデバイスを追加しただけで、基幹業務システムを含む全システムの性能が一気に3~10倍向上しており、システム利用者からも「以前よりレスポンスが早くなった」と評価されています。
また、現時点の調査データでは、直近の1ヶ月間でリード2億9500万回/ライト4億8000万回を「PernixData FVP」のキャッシュ・バッファ上で処理しており、約8.64TBのSANトラフィックを削減したほか、平常時のレイテンシを従来の約1/2に、スループットはピーク時に最大で約40倍に改善しています。
さらに、「PernixData FVP」はバッチ処理の高速化にも貢献しています。従来3時間以上を要していた夜間バッチ処理を40~50分程度に短縮し、決算業務等のバッチ処理も従来の1/3~1/6程度の時間で実行できるようになり、業務時間の短縮を実現しています。