2015/08/04 11:45
建設・土木・住宅・プラント
簡単な操作で迅速な業務復旧。事前検証済みのリファレンス・アーキテクチャーで高い性能と信頼性を確保
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、越智建設株式会社(本社:北海道苫小牧、代表取締役社長 飯坂 一男)が、事業継続対策の強化と業務データ活用の情報インフラ完備を目的として、ネットワールドが提供する「EMC VSPEX」(以下VSPEX)と「VMware vCenter Site Recovery Manager」(以下 VMware vCenter SRM)を導入したことを発表します。
越智建設は、数年前から情報インフラの再整備を進め、数万件に及ぶ業務データを集中管理可能にしました。しかしながら、障害や広域自然災害に対するリスクは以前より高まり、立地が海岸線や活火山の樽前山に近く、落雷による停電もしばしば発生することから、事業継続対策の強化が大きな課題となりました。
VSPEXはEMCが提供するリファレンス・アーキテクチャーで、事前検証済みのメリットを活かして高い性能と信頼性を確保しています。今回導入されたVSPEXは、「EMC VNX」ストレージと、IAサーバは「Cisco Unified Computing System」(以下 Cisco UCS)、スイッチは「Cisco Nexus」で構成され、本社サーバルームとデータセンターの2ヶ所にそれぞれ導入されています。EMC VNXの遠隔レプリケーション機能を利用し、両拠点間でのリアルタイム・レプリケーションを行うことで、万一メインシステムがダウンしても、待機側のシステムに切り替えて業務を継続できる体制が整いました。また、VMware vCenter SRMは、簡単な操作で迅速かつ確実な業務復旧が行えることが選定の決め手となりました。
システムの構築・サポートは、ネットワールドのパートナーであるリコージャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 佐藤 邦彦)の北海道事業本部が担当し、EMC VNXのデータ同期やVMware vCenter SRMの切り替え、導入前のキッティングなどにおいて、仮想化やストレージに関するネットワールドの豊富な知識や技術力が高く評価されました。
◆ 導入の背景
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
越智建設は、大手住宅メーカーや地域の工務店などに軟弱地盤に対する地盤補強工事を行っており、1990年代からは生コンクリートの製造・販売事業を開始、最近では環境ニーズの高まりに対応すべく、建設廃材のリサイクル事業にも力を入れています。
同社は、社内業務の効率化やデータの有効活用を図るべく、数年前から情報インフラの再整備を進め、数万件に及ぶ業務データを集中管理できるようになりました。しかしながら、交通事故による電柱倒壊で通信障害が発生した際、本社へのアクセスが行えなくなり、全国約50ヶ所の拠点の業務が大きな影響を受けたことから、障害対策や広域自然災害対策の必要性への認識が高まり、事業継続対策の強化に着手しました。システム構築を担当したリコージャパンは、コストや復旧時間に応じて3パターンの提案を行いましたが、その中で最も高レベルの災害対策が行えるソリューションとして導入を決定したのが、VSPEXとVMware vCenter SRMによるシステムでした。
◆ 導入システムの概要と選定ポイント
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今回新たに構築されたシステムでは、データセンターと本社サーバルームの2ヶ所にそれぞれVSPEXを設置。VSPEXに採用されているEMC社製ストレージ「EMC VNX」の遠隔レプリケーション機能を利用し、両拠点間でのリアルタイム・レプリケーションを行うことで、万一メインシステムがダウンしても、待機側のシステムに切り替えてそのまま業務を継続することが可能です。また、より確実なデータ保全を図るために、データセンター内にはEMCの重複排除バックアップストレージ「Data Domain」も導入しています。
データレプリケーションはVMwareの機能を利用することも可能でしたが、今回はサーバに負荷を掛けることなく確実なレプリケーションが行えるという点から、ストレージ側の機能で実施する方法を選定しました。
新しいシステムでは、データセンター側のシステムをメインで利用するため、社内サーバを利用していた時と同等のレスポンスが得られるかどうかが課題となりましたが、VMware vCenter SRMのサイト切り替え機能が威力を発揮。全社展開に先立ち、事前に本社とデータセンターのVSPEXを何度か切り替えて検証した結果、両者のレスポンスに差がないことが確認できました。VSPEXに採用されている高性能サーバ「Cisco UCS」も、業務効率化に大きく貢献し、大量データ処理が行われる月末の決算時期でも、以前より快適に作業が行えることが評価されました。
◆ 今後の展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
越智建設では、新しいシステムにより、万が一の障害や自然災害リスクを大幅に軽減できただけでなく、社内に蓄積された大量の業務データをより有効に活用できるベースが整い、拠点からのレスポンスも改善されました。今後は、VNXの圧縮/重複排除機能やCisco UCSの管理ツール「UCS Manager」など、VSPEXの特長である多彩な機能群も積極的に活用していく予定です。また、新しいインフラを活用して、マイナンバー制度などの社会環境変化にも対応し、時代のニーズに即応していきたい考えです。
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、越智建設株式会社(本社:北海道苫小牧、代表取締役社長 飯坂 一男)が、事業継続対策の強化と業務データ活用の情報インフラ完備を目的として、ネットワールドが提供する「EMC VSPEX」(以下VSPEX)と「VMware vCenter Site Recovery Manager」(以下 VMware vCenter SRM)を導入したことを発表します。
越智建設は、数年前から情報インフラの再整備を進め、数万件に及ぶ業務データを集中管理可能にしました。しかしながら、障害や広域自然災害に対するリスクは以前より高まり、立地が海岸線や活火山の樽前山に近く、落雷による停電もしばしば発生することから、事業継続対策の強化が大きな課題となりました。
VSPEXはEMCが提供するリファレンス・アーキテクチャーで、事前検証済みのメリットを活かして高い性能と信頼性を確保しています。今回導入されたVSPEXは、「EMC VNX」ストレージと、IAサーバは「Cisco Unified Computing System」(以下 Cisco UCS)、スイッチは「Cisco Nexus」で構成され、本社サーバルームとデータセンターの2ヶ所にそれぞれ導入されています。EMC VNXの遠隔レプリケーション機能を利用し、両拠点間でのリアルタイム・レプリケーションを行うことで、万一メインシステムがダウンしても、待機側のシステムに切り替えて業務を継続できる体制が整いました。また、VMware vCenter SRMは、簡単な操作で迅速かつ確実な業務復旧が行えることが選定の決め手となりました。
システムの構築・サポートは、ネットワールドのパートナーであるリコージャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 佐藤 邦彦)の北海道事業本部が担当し、EMC VNXのデータ同期やVMware vCenter SRMの切り替え、導入前のキッティングなどにおいて、仮想化やストレージに関するネットワールドの豊富な知識や技術力が高く評価されました。
◆ 導入の背景
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
越智建設は、大手住宅メーカーや地域の工務店などに軟弱地盤に対する地盤補強工事を行っており、1990年代からは生コンクリートの製造・販売事業を開始、最近では環境ニーズの高まりに対応すべく、建設廃材のリサイクル事業にも力を入れています。
同社は、社内業務の効率化やデータの有効活用を図るべく、数年前から情報インフラの再整備を進め、数万件に及ぶ業務データを集中管理できるようになりました。しかしながら、交通事故による電柱倒壊で通信障害が発生した際、本社へのアクセスが行えなくなり、全国約50ヶ所の拠点の業務が大きな影響を受けたことから、障害対策や広域自然災害対策の必要性への認識が高まり、事業継続対策の強化に着手しました。システム構築を担当したリコージャパンは、コストや復旧時間に応じて3パターンの提案を行いましたが、その中で最も高レベルの災害対策が行えるソリューションとして導入を決定したのが、VSPEXとVMware vCenter SRMによるシステムでした。
◆ 導入システムの概要と選定ポイント
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今回新たに構築されたシステムでは、データセンターと本社サーバルームの2ヶ所にそれぞれVSPEXを設置。VSPEXに採用されているEMC社製ストレージ「EMC VNX」の遠隔レプリケーション機能を利用し、両拠点間でのリアルタイム・レプリケーションを行うことで、万一メインシステムがダウンしても、待機側のシステムに切り替えてそのまま業務を継続することが可能です。また、より確実なデータ保全を図るために、データセンター内にはEMCの重複排除バックアップストレージ「Data Domain」も導入しています。
データレプリケーションはVMwareの機能を利用することも可能でしたが、今回はサーバに負荷を掛けることなく確実なレプリケーションが行えるという点から、ストレージ側の機能で実施する方法を選定しました。
新しいシステムでは、データセンター側のシステムをメインで利用するため、社内サーバを利用していた時と同等のレスポンスが得られるかどうかが課題となりましたが、VMware vCenter SRMのサイト切り替え機能が威力を発揮。全社展開に先立ち、事前に本社とデータセンターのVSPEXを何度か切り替えて検証した結果、両者のレスポンスに差がないことが確認できました。VSPEXに採用されている高性能サーバ「Cisco UCS」も、業務効率化に大きく貢献し、大量データ処理が行われる月末の決算時期でも、以前より快適に作業が行えることが評価されました。
◆ 今後の展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
越智建設では、新しいシステムにより、万が一の障害や自然災害リスクを大幅に軽減できただけでなく、社内に蓄積された大量の業務データをより有効に活用できるベースが整い、拠点からのレスポンスも改善されました。今後は、VNXの圧縮/重複排除機能やCisco UCSの管理ツール「UCS Manager」など、VSPEXの特長である多彩な機能群も積極的に活用していく予定です。また、新しいインフラを活用して、マイナンバー制度などの社会環境変化にも対応し、時代のニーズに即応していきたい考えです。