2015/06/29 10:52
情報・通信
柔軟な運用管理性と高い性能を備えたストレージ基盤を低コストで構築/FAST Cacheで今後の負荷増大にも対応
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、化粧品のOEM専業メーカーである株式会社トキワ(本社:東京都北区、代表取締役 曽我 尚之)の仮想デスクトップ基盤構築プロジェクトで、ネットワールドが提供する「VMware Horizon (with View)」と「EMC VNXe3200」が採用され、5月末から本格稼働開始したことを発表します。当初は約100ユーザ程度でスタートし、段階的に300ユーザ程度まで規模を拡大していく予定です。
国内外に10箇所の拠点を構え、出張先や外出時でも自在に情報を活用できる環境作りが急務であったトキワは、高度なセキュリティを確保できるソリューションとして仮想デスクトップを選択し、導入や設定の容易さを評価してVMware Horizon (with View)を採用。大量のデスクトップ環境を収容するストレージとしてEMC VNXe3200を採用しました。
EMC VNXe3200は、リーズナブルな価格帯で上位機種にも匹敵する多彩な機能をGUIで利用できるほか、10GBase-Tポートがコントローラーあたり4ポート標準搭載されており、通常のLANケーブルで10Gbps接続できるので、将来的な負荷増大にも問題なく対応できます。導入後のパフォーマンスチェックの結果、1Gbps接続の状態でも約25,000 IOPS以上の性能が確保でき、一部で継続利用しているWindows XP端末の場合でも従来より高速に動作しています。
デバイスや場所を問わず、安全かつ快適に情報活用できる環境が整ったことで、業務効率化や生産性向上にも大きなメリットがもたらされると期待されており、プロジェクトを支援したネットワールドの技術力や迅速な対応が評価されました。
◆ 導入の背景
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鉛筆の軸板製造を主力事業として創業したトキワは、鉛筆製造技術を活かして化粧品市場に参入し、ペンシルアイライナーなどの新製品を開発。現在は、マスカラ、口紅、ファンデーションなどの幅広い商品分野で、高品質な製品を国内外約300社の化粧品メーカーに提供しています。
同社は、数年前に、業務サーバ群をVMwareによる仮想化を実施するなど、先進ICT導入を意欲的に取り組んでいますが、国内8カ所の拠点に加え、ニューヨーク、パリにもオフィスを構えており、国内外の拠点を飛び回る社員がデバイスや場所を問わずスムーズに情報活用できる環境を整えることが課題でした。従来は、自席PCにVPN回線経由でリモートアクセスできる仕組みがありましたが、自席PCの電源を入れておかなくてはならない点がネックで、出張先から電話でPCの立ち上げを依頼するケースが散見され、早急な改善が必要でした。また、多数のメーカー企業と取引きするOEMベンダーとして強固な情報セキュリティを確保することが必須であり、活発な情報活用とセキュリティを両立するソリューションとして仮想デスクトップを選択しました。従来の環境では、社内で稼働するクライアントPC約500台の運用保守やサポート対応にも多くの時間と工数を費やしていたため、運用・管理の効率化を図るためにも仮想デスクトップが最適であると判断しました。
◆ システムの特長と導入成果
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
仮想デスクトップ基盤を構成する中核製品には、導入や設定の容易さを評価してVMware Horizon (with View)を採用しました。ユーザにできるだけ快適な業務環境を提供するために、高性能CPUと大容量メモリを搭載した最新サーバも新たに導入し、さらに、大量のデスクトップ環境を収容するストレージとして、EMC社製ハイスペック・エントリー・ストレージEMC VNXe3200を採用しました。
(1)LANケーブルで10Gbps接続
EMC VNXe3200はリーズナブルな価格帯の製品でありながら、上位機種にも匹敵する多彩な機能が利用できます。しかも他社ストレージのように、機能追加の度にライセンス費用が嵩んだり、追加のコントローラーが必要になる心配もありません。
また、トキワは、以前から光ケーブルによる10Gbpsネットワークを構築していますが、特に、EMC VNXe3200は10GBase-Tポートがコントローラーあたり標準で4ポート備わっているので、通常のカテゴリー7のLANケーブルで10Gbps接続が行えるのは非常に魅力的でした。
(2)シンプルで効率的な運用管理
EMC VNXe3200は、標準で付属する専用ストレージ管理ソフト「EMC Unisphere」で一元的な管理が行える上に、ボリュームウィザードやVMwareウィザードなど各種のウィザードが用意されているので、他社ストレージのようなコマンド入力は不要で、GUIだけで必要な操作がほぼカバーできます。作業に必要なアイコンが大きく、見やすく表示されるなど、利用者への配慮も高く評価されています。
(3)ユニファイド機能
トキワは、移動ユーザプロファイル方式を採用しており、ユーザプロファイルをどこに格納するかが課題となりました。NASを別途用意する方法もありますが、事前検証の結果、EMC VNXe3200内に作成したCIFS領域を利用することでこの問題を解決しました。仮想デスクトップ環境用のiSCSI領域とは10Gbpsで接続を行っていますので、将来的な負荷増大にも問題なく対応できます。
(4)Windows XP端末も含め、快適な業務環境を実現するパフォーマンス
EMC Unisphereでパフォーマンスをチェックした結果、1Gbps接続の状態でも約25,000 IOPS以上の性能が確保できました。一部残っているWindows XP端末などでも以前より高速に動作しており、安全かつ快適な業務環境を提供可能となりました。
◆ 今後の展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
新しい仮想デスクトップ基盤は、2015年5月 末より本番稼働開始し、当初は約100ユーザ程度で利用をスタートし、段階的に300ユーザ程度まで規模を拡大していく予定です。万一パフォーマンス不足が生じた際には、SSDをキャッシュとして利用できるEMC VNXe3200の「FAST Cache」機能を活用する計画です。また、リソースの最適活用のために、シン・プロビジョニングや圧縮/重複排除など、EMC VNXe3200の多彩な機能群のさらなる活用も進めていく予定です。さらに、将来的には仮想デスクトップだけでなく業務サーバの収容先としてもEMC VNXe3200の活用を検討する計画です。
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、化粧品のOEM専業メーカーである株式会社トキワ(本社:東京都北区、代表取締役 曽我 尚之)の仮想デスクトップ基盤構築プロジェクトで、ネットワールドが提供する「VMware Horizon (with View)」と「EMC VNXe3200」が採用され、5月末から本格稼働開始したことを発表します。当初は約100ユーザ程度でスタートし、段階的に300ユーザ程度まで規模を拡大していく予定です。
国内外に10箇所の拠点を構え、出張先や外出時でも自在に情報を活用できる環境作りが急務であったトキワは、高度なセキュリティを確保できるソリューションとして仮想デスクトップを選択し、導入や設定の容易さを評価してVMware Horizon (with View)を採用。大量のデスクトップ環境を収容するストレージとしてEMC VNXe3200を採用しました。
EMC VNXe3200は、リーズナブルな価格帯で上位機種にも匹敵する多彩な機能をGUIで利用できるほか、10GBase-Tポートがコントローラーあたり4ポート標準搭載されており、通常のLANケーブルで10Gbps接続できるので、将来的な負荷増大にも問題なく対応できます。導入後のパフォーマンスチェックの結果、1Gbps接続の状態でも約25,000 IOPS以上の性能が確保でき、一部で継続利用しているWindows XP端末の場合でも従来より高速に動作しています。
デバイスや場所を問わず、安全かつ快適に情報活用できる環境が整ったことで、業務効率化や生産性向上にも大きなメリットがもたらされると期待されており、プロジェクトを支援したネットワールドの技術力や迅速な対応が評価されました。
◆ 導入の背景
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鉛筆の軸板製造を主力事業として創業したトキワは、鉛筆製造技術を活かして化粧品市場に参入し、ペンシルアイライナーなどの新製品を開発。現在は、マスカラ、口紅、ファンデーションなどの幅広い商品分野で、高品質な製品を国内外約300社の化粧品メーカーに提供しています。
同社は、数年前に、業務サーバ群をVMwareによる仮想化を実施するなど、先進ICT導入を意欲的に取り組んでいますが、国内8カ所の拠点に加え、ニューヨーク、パリにもオフィスを構えており、国内外の拠点を飛び回る社員がデバイスや場所を問わずスムーズに情報活用できる環境を整えることが課題でした。従来は、自席PCにVPN回線経由でリモートアクセスできる仕組みがありましたが、自席PCの電源を入れておかなくてはならない点がネックで、出張先から電話でPCの立ち上げを依頼するケースが散見され、早急な改善が必要でした。また、多数のメーカー企業と取引きするOEMベンダーとして強固な情報セキュリティを確保することが必須であり、活発な情報活用とセキュリティを両立するソリューションとして仮想デスクトップを選択しました。従来の環境では、社内で稼働するクライアントPC約500台の運用保守やサポート対応にも多くの時間と工数を費やしていたため、運用・管理の効率化を図るためにも仮想デスクトップが最適であると判断しました。
◆ システムの特長と導入成果
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
仮想デスクトップ基盤を構成する中核製品には、導入や設定の容易さを評価してVMware Horizon (with View)を採用しました。ユーザにできるだけ快適な業務環境を提供するために、高性能CPUと大容量メモリを搭載した最新サーバも新たに導入し、さらに、大量のデスクトップ環境を収容するストレージとして、EMC社製ハイスペック・エントリー・ストレージEMC VNXe3200を採用しました。
(1)LANケーブルで10Gbps接続
EMC VNXe3200はリーズナブルな価格帯の製品でありながら、上位機種にも匹敵する多彩な機能が利用できます。しかも他社ストレージのように、機能追加の度にライセンス費用が嵩んだり、追加のコントローラーが必要になる心配もありません。
また、トキワは、以前から光ケーブルによる10Gbpsネットワークを構築していますが、特に、EMC VNXe3200は10GBase-Tポートがコントローラーあたり標準で4ポート備わっているので、通常のカテゴリー7のLANケーブルで10Gbps接続が行えるのは非常に魅力的でした。
(2)シンプルで効率的な運用管理
EMC VNXe3200は、標準で付属する専用ストレージ管理ソフト「EMC Unisphere」で一元的な管理が行える上に、ボリュームウィザードやVMwareウィザードなど各種のウィザードが用意されているので、他社ストレージのようなコマンド入力は不要で、GUIだけで必要な操作がほぼカバーできます。作業に必要なアイコンが大きく、見やすく表示されるなど、利用者への配慮も高く評価されています。
(3)ユニファイド機能
トキワは、移動ユーザプロファイル方式を採用しており、ユーザプロファイルをどこに格納するかが課題となりました。NASを別途用意する方法もありますが、事前検証の結果、EMC VNXe3200内に作成したCIFS領域を利用することでこの問題を解決しました。仮想デスクトップ環境用のiSCSI領域とは10Gbpsで接続を行っていますので、将来的な負荷増大にも問題なく対応できます。
(4)Windows XP端末も含め、快適な業務環境を実現するパフォーマンス
EMC Unisphereでパフォーマンスをチェックした結果、1Gbps接続の状態でも約25,000 IOPS以上の性能が確保できました。一部残っているWindows XP端末などでも以前より高速に動作しており、安全かつ快適な業務環境を提供可能となりました。
◆ 今後の展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
新しい仮想デスクトップ基盤は、2015年5月 末より本番稼働開始し、当初は約100ユーザ程度で利用をスタートし、段階的に300ユーザ程度まで規模を拡大していく予定です。万一パフォーマンス不足が生じた際には、SSDをキャッシュとして利用できるEMC VNXe3200の「FAST Cache」機能を活用する計画です。また、リソースの最適活用のために、シン・プロビジョニングや圧縮/重複排除など、EMC VNXe3200の多彩な機能群のさらなる活用も進めていく予定です。さらに、将来的には仮想デスクトップだけでなく業務サーバの収容先としてもEMC VNXe3200の活用を検討する計画です。