2014/06/05 11:40
情報・通信
リード / ライト両方で、ストレージを拡張せずに性能ボトルネックを解消
高負荷のユーザ管理DBをVMware環境に統合し、物理サーバを大幅削減可能に
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、株式会社セガネットワークス(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 里見治紀)の、ゲームサービス基盤の環境改善プロジェクトに対して、VMware環境におけるストレージI / O性能を向上させるストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」(米パーニックスデータ社製)を提供したことを発表します。
セガネットワークスでは、VMwareによる仮想化でシステムの最適化を図っていますが、ゲームサービス基盤用のシステム群の中で、プレーヤー情報などを管理するDBシステムは負荷が高く、仮想化環境ではストレージのI/O性能がボトルネックとなるため、ハイスペックな物理環境で動かしていました。
今回導入された「PernixData FVP」は、仮想環境を構成する複数の物理サーバに搭載されたフラッシュデバイスをクラスター化してキャッシュプール化することでI / O性能のボトルネックを解消できるため、物理環境で稼働していたDBシステムを仮想化環境へ移行可能とし、物理サーバ台数を1/5に削減する見込みです。ネットワールドとセガネットワークスが行った性能検証では、「PernixData FVP」による約1.5倍の性能向上が実証されており、高負荷システムにも充分対応できます。また、今後サービスを拡充する場合でも、フラッシュデバイス搭載サーバを追加するだけで、システムの性能をシームレスにスケールアウトできる環境が整いました。
◆ 導入の背景
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スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス向けコンテンツ/サービス事業を展開するセガネットワークスは、ゲームサービス基盤システムの信頼性、安定性を確保しながら、コスト削減や運用管理最適化のために、VMware vSphereによる仮想化環境を活用しています。
ゲームサービス基盤用のシステムは全てにおいて高い性能が要求されます。プレーヤー情報などを管理するDBシステムは、特に重い負荷がかかるため、ハイスペックなサーバとPCI Express接続の高性能フラッシュメモリー搭載ストレージを組み合わせた物理環境で動かし、それ以外の業務サーバや比較的負荷が低いDBサーバは、VMware vSphereによる仮想環境に集約して、システム要件ごとに対応していました。しかしながら、サーバ、ストレージの性能が高いためにシステムによっては能力に余剰が生じており、システムリソースの有効活用という観点で課題があり、さらなるコスト削減や運用管理の最適化のためにゲームサービス基盤環境改善プロジェクトに着手しました。
◆「PernixData FVP」の評価ポイントと今後の計画
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[1] 50%の性能向上を実証
「PernixData FVP」の導入に当たっては、最も性能が発揮できる構成を探るために、実環境と同等の環境をセガネットワークス社内とネットワールドの両方に用意し、VMware ESXとPernixData FVPのバージョンやドライバーのさまざまな組み合わせを検証しました。その結果、「PernixData FVP」なしの環境と比較して、約1.5倍の性能向上が実証できました。
[2] リードとライトの両方で性能を向上
サービス基盤用システムのI / O比率はリードが2割、ライトが8割であり、リードだけでなくライトでもキャッシュできる点が評価されました。これによる、サーバ数を増やせばリニアにパフォーマンスを向上することができます。
[3] パフォーマンスとキャパシティーの分離
仮想化インフラを拡張したい場合でも、容量はストレージ、性能はPernixData FVPでと分離して設計することができ、「PernixData FVP」で性能を確保しておけば、ストレージはハイエンドではなく安価なストレージを適用可能なので、システムコストを削減できます。
[4] VMware環境との親和性
「PernixData FVP」は、VMware vSphereのカーネルモジュールとしてインストールされるため、ゲストOS用のエージェントや仮想アプライアンスなどは不要です。さらに、VMware vMotionやHA、DRSなどの高可用性機能もそのまま利用可能で運用管理を効率化できます。
セガネットワークスでは、従来物理環境で稼動させていたシステムをVMware環境へ移行することで、物理サーバ台数を1/5程度に削減できると見込んでいます。昨今のビジネスの成長に伴ってサーバが増え続けていたため、今回の改善プロジェクトにより、ゲームサービス基盤環境のTCO(総所有コスト)を大幅に低減できると期待しています。
今回の改善プロジェクトにおいては、開発元のパーニックスデータ社との密接な協力体制も含めて、ネットワールドのサービス・サポートが高く評価されました。ネットワールドは、「PernixData FVP」のさらなる活用に向けて積極的に提案を行ってまいります。
※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/0605.htm
※「PernixData FVP」の情報は以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/pernixdata/
高負荷のユーザ管理DBをVMware環境に統合し、物理サーバを大幅削減可能に
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、株式会社セガネットワークス(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 里見治紀)の、ゲームサービス基盤の環境改善プロジェクトに対して、VMware環境におけるストレージI / O性能を向上させるストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」(米パーニックスデータ社製)を提供したことを発表します。
セガネットワークスでは、VMwareによる仮想化でシステムの最適化を図っていますが、ゲームサービス基盤用のシステム群の中で、プレーヤー情報などを管理するDBシステムは負荷が高く、仮想化環境ではストレージのI/O性能がボトルネックとなるため、ハイスペックな物理環境で動かしていました。
今回導入された「PernixData FVP」は、仮想環境を構成する複数の物理サーバに搭載されたフラッシュデバイスをクラスター化してキャッシュプール化することでI / O性能のボトルネックを解消できるため、物理環境で稼働していたDBシステムを仮想化環境へ移行可能とし、物理サーバ台数を1/5に削減する見込みです。ネットワールドとセガネットワークスが行った性能検証では、「PernixData FVP」による約1.5倍の性能向上が実証されており、高負荷システムにも充分対応できます。また、今後サービスを拡充する場合でも、フラッシュデバイス搭載サーバを追加するだけで、システムの性能をシームレスにスケールアウトできる環境が整いました。
◆ 導入の背景
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スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス向けコンテンツ/サービス事業を展開するセガネットワークスは、ゲームサービス基盤システムの信頼性、安定性を確保しながら、コスト削減や運用管理最適化のために、VMware vSphereによる仮想化環境を活用しています。
ゲームサービス基盤用のシステムは全てにおいて高い性能が要求されます。プレーヤー情報などを管理するDBシステムは、特に重い負荷がかかるため、ハイスペックなサーバとPCI Express接続の高性能フラッシュメモリー搭載ストレージを組み合わせた物理環境で動かし、それ以外の業務サーバや比較的負荷が低いDBサーバは、VMware vSphereによる仮想環境に集約して、システム要件ごとに対応していました。しかしながら、サーバ、ストレージの性能が高いためにシステムによっては能力に余剰が生じており、システムリソースの有効活用という観点で課題があり、さらなるコスト削減や運用管理の最適化のためにゲームサービス基盤環境改善プロジェクトに着手しました。
◆「PernixData FVP」の評価ポイントと今後の計画
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[1] 50%の性能向上を実証
「PernixData FVP」の導入に当たっては、最も性能が発揮できる構成を探るために、実環境と同等の環境をセガネットワークス社内とネットワールドの両方に用意し、VMware ESXとPernixData FVPのバージョンやドライバーのさまざまな組み合わせを検証しました。その結果、「PernixData FVP」なしの環境と比較して、約1.5倍の性能向上が実証できました。
[2] リードとライトの両方で性能を向上
サービス基盤用システムのI / O比率はリードが2割、ライトが8割であり、リードだけでなくライトでもキャッシュできる点が評価されました。これによる、サーバ数を増やせばリニアにパフォーマンスを向上することができます。
[3] パフォーマンスとキャパシティーの分離
仮想化インフラを拡張したい場合でも、容量はストレージ、性能はPernixData FVPでと分離して設計することができ、「PernixData FVP」で性能を確保しておけば、ストレージはハイエンドではなく安価なストレージを適用可能なので、システムコストを削減できます。
[4] VMware環境との親和性
「PernixData FVP」は、VMware vSphereのカーネルモジュールとしてインストールされるため、ゲストOS用のエージェントや仮想アプライアンスなどは不要です。さらに、VMware vMotionやHA、DRSなどの高可用性機能もそのまま利用可能で運用管理を効率化できます。
セガネットワークスでは、従来物理環境で稼動させていたシステムをVMware環境へ移行することで、物理サーバ台数を1/5程度に削減できると見込んでいます。昨今のビジネスの成長に伴ってサーバが増え続けていたため、今回の改善プロジェクトにより、ゲームサービス基盤環境のTCO(総所有コスト)を大幅に低減できると期待しています。
今回の改善プロジェクトにおいては、開発元のパーニックスデータ社との密接な協力体制も含めて、ネットワールドのサービス・サポートが高く評価されました。ネットワールドは、「PernixData FVP」のさらなる活用に向けて積極的に提案を行ってまいります。
※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/0605.htm
※「PernixData FVP」の情報は以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/pernixdata/