2014/02/26 10:39
医療機関
NetAppのSnapMirror機能で重要データーを遠隔保全/業務システムとデスクトップ環境をVMware上に集約し、一元的に情報活用
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、精神科医療を専門に手掛ける医療法人 明仁会 かないわ病院(石川県金沢市)が、新しい医療情報システムのインフラにVMwareとNetApp FAS2240を採用し、セキュアで一元的な情報活用環境と、患者情報をはじめとする重要データーの遠隔保全体制を実現したことを発表します。
新しいシステムでは、VMware vSphereの仮想化基盤上に約30台の仮想サーバが集約され、電子カルテや医事会計システム、画像診断システムなどの医療系システム、人事給与や勤怠管理などの事務系システムが稼働しています。デスクトップ環境は、従来のWindows XP搭載PCに代えて、ゼロクライアント端末を採用し、最終的には約100台分のデスクトップ環境がVMware Horizon View上に集約される計画です。
ストレージには、ネットワークストレージNetApp FAS2240Aが採用され、VMwareとNetAppのSnapshotを自動連携させる機能により、仮想環境をバックアップ/リストアしています。また、ミラーリング機能であるSnap Mirrorと組み合わせ、東京のデーターセンターにある別のNetApp FAS2220へ自動遠隔レプリケーションすることで、災害などの有事の際にも事業を継続し、重要なデーターを保全する体制を確立しました。
ネットワールドは、VMwareとNetAppの組合せによるソリューションで豊富な経験と実績があり、技術支援をはじめとする迅速なサポート対応が高く評価されました。
システムの構築・サポートは、ネットワールド、ならびに同市のITパートナーである富士ゼロックス北陸株式会社(本社:石川県、代表取締役社長 成島 孝)が担当しました。
◆ 導入の背景
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職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症の増加を背景として、精神疾患は、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病とされてきた脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に次ぎ5大疾病の1つに指定されています。医療分野においてもICTの利活用が進んでいますが、かないわ病院が手掛ける精神科医療においては、医師や看護師をはじめとする様々な職種のスタッフが情報を共有して治療に活かすことが重要であり、こうした業務を効率化するために電子カルテ導入が決定されました。また、ICT化を推進することで、院内業務の標準化や医療サービス品質向上を図る目的もありました。
新しいインフラ構築の要件としては、高い信頼性・可用性を確保すること、現場のユーザに負担を掛けずに高いセキュリティを確保すること、そして、日本海を目前に望む犀川の河口に立地していることからも、大規模災害時にも重要なデーターを保全することが重視されました。
◆ 新システム基盤の概要と導入成果
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新しい医療情報システムのインフラは、3台の無停止サーバで、VMware vSphereの仮想化基盤上に約30台の仮想サーバを構築し、電子カルテや医事会計システム、画像診断システムなどの医療系システム、ならびに、人事給与や勤怠管理などの事務系システムを稼働させています。新しいインフラに統合したアプリケーションの中には、VMware上での動作が保証されていない製品もありましたが、徹底した事前検証を行うことで仮想化を実現しました。
デスクトップ環境は、従来のWindows XP搭載PCに代えて、ゼロクライアント端末を採用しました。専門職スタッフには業務に沿ったデスクトップ環境を個別に用意し、一般業務用などはできるだけ標準化して効率化を図っており、最終的には約100台分のデスクトップ環境がVMware Horizon View上に集約される計画です。
また、仮想化によるオーバーヘッドの影響を最小限に抑えることができる高速かつ高信頼なストレージ製品としてNetApp FAS2240が採用されましたが、NetAppの機能であるSnapManager for Virtual Infrastructure(SMVI)やSnapMirrorにより、本プロジェクト最大の懸案であった重要業務データーの遠隔保全が確保されています。SMVIはVMwareとNetAppのSnapshotを自動連携させる機能であり、仮想環境のバックアップ / リストアを容易に行うことができます。さらに、SMVIを、ミラーリング機能であるSnapMirrorと組み合わせることで、東京のデーターセンターに配置したもう1台のNetApp FAS2220へ自動遠隔レプリケーションしています。
仮想化インフラを導入したことで、運用管理が容易で、検証用環境を簡単に立ち上げられるなど、物理環境にはないメリットが評価されています。また、VMware Horizon Viewでは、従来の物理PCによる環境と比較してパフォーマンスとセキュリティが向上したことで、安心して医療画像を含む各種データーを活用可能となりました。
かないわ病院では、新システムでの業務効率化により、労働環境改善という面でも大きな効果を見込んでおり、このメリットを活かして優秀なスタッフを集め、さらなる医療サービス品質向上を目指していく計画です。
※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/0226.htm
※NetApp製品の情報は以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/netapp/main.htm
※VMware製品の情報は、以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/vmware/main.htm
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、精神科医療を専門に手掛ける医療法人 明仁会 かないわ病院(石川県金沢市)が、新しい医療情報システムのインフラにVMwareとNetApp FAS2240を採用し、セキュアで一元的な情報活用環境と、患者情報をはじめとする重要データーの遠隔保全体制を実現したことを発表します。
新しいシステムでは、VMware vSphereの仮想化基盤上に約30台の仮想サーバが集約され、電子カルテや医事会計システム、画像診断システムなどの医療系システム、人事給与や勤怠管理などの事務系システムが稼働しています。デスクトップ環境は、従来のWindows XP搭載PCに代えて、ゼロクライアント端末を採用し、最終的には約100台分のデスクトップ環境がVMware Horizon View上に集約される計画です。
ストレージには、ネットワークストレージNetApp FAS2240Aが採用され、VMwareとNetAppのSnapshotを自動連携させる機能により、仮想環境をバックアップ/リストアしています。また、ミラーリング機能であるSnap Mirrorと組み合わせ、東京のデーターセンターにある別のNetApp FAS2220へ自動遠隔レプリケーションすることで、災害などの有事の際にも事業を継続し、重要なデーターを保全する体制を確立しました。
ネットワールドは、VMwareとNetAppの組合せによるソリューションで豊富な経験と実績があり、技術支援をはじめとする迅速なサポート対応が高く評価されました。
システムの構築・サポートは、ネットワールド、ならびに同市のITパートナーである富士ゼロックス北陸株式会社(本社:石川県、代表取締役社長 成島 孝)が担当しました。
◆ 導入の背景
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職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症の増加を背景として、精神疾患は、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病とされてきた脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に次ぎ5大疾病の1つに指定されています。医療分野においてもICTの利活用が進んでいますが、かないわ病院が手掛ける精神科医療においては、医師や看護師をはじめとする様々な職種のスタッフが情報を共有して治療に活かすことが重要であり、こうした業務を効率化するために電子カルテ導入が決定されました。また、ICT化を推進することで、院内業務の標準化や医療サービス品質向上を図る目的もありました。
新しいインフラ構築の要件としては、高い信頼性・可用性を確保すること、現場のユーザに負担を掛けずに高いセキュリティを確保すること、そして、日本海を目前に望む犀川の河口に立地していることからも、大規模災害時にも重要なデーターを保全することが重視されました。
◆ 新システム基盤の概要と導入成果
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新しい医療情報システムのインフラは、3台の無停止サーバで、VMware vSphereの仮想化基盤上に約30台の仮想サーバを構築し、電子カルテや医事会計システム、画像診断システムなどの医療系システム、ならびに、人事給与や勤怠管理などの事務系システムを稼働させています。新しいインフラに統合したアプリケーションの中には、VMware上での動作が保証されていない製品もありましたが、徹底した事前検証を行うことで仮想化を実現しました。
デスクトップ環境は、従来のWindows XP搭載PCに代えて、ゼロクライアント端末を採用しました。専門職スタッフには業務に沿ったデスクトップ環境を個別に用意し、一般業務用などはできるだけ標準化して効率化を図っており、最終的には約100台分のデスクトップ環境がVMware Horizon View上に集約される計画です。
また、仮想化によるオーバーヘッドの影響を最小限に抑えることができる高速かつ高信頼なストレージ製品としてNetApp FAS2240が採用されましたが、NetAppの機能であるSnapManager for Virtual Infrastructure(SMVI)やSnapMirrorにより、本プロジェクト最大の懸案であった重要業務データーの遠隔保全が確保されています。SMVIはVMwareとNetAppのSnapshotを自動連携させる機能であり、仮想環境のバックアップ / リストアを容易に行うことができます。さらに、SMVIを、ミラーリング機能であるSnapMirrorと組み合わせることで、東京のデーターセンターに配置したもう1台のNetApp FAS2220へ自動遠隔レプリケーションしています。
仮想化インフラを導入したことで、運用管理が容易で、検証用環境を簡単に立ち上げられるなど、物理環境にはないメリットが評価されています。また、VMware Horizon Viewでは、従来の物理PCによる環境と比較してパフォーマンスとセキュリティが向上したことで、安心して医療画像を含む各種データーを活用可能となりました。
かないわ病院では、新システムでの業務効率化により、労働環境改善という面でも大きな効果を見込んでおり、このメリットを活かして優秀なスタッフを集め、さらなる医療サービス品質向上を目指していく計画です。
※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/0226.htm
※NetApp製品の情報は以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/netapp/main.htm
※VMware製品の情報は、以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/vmware/main.htm