2014/01/15 11:02
情報・通信
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、既存のネットワーク機器をそのまま使い、ソフトウェアでネットワークの構成・制御を柔軟に行うSoftware-Defined Networking(SDN)を実現する、クラウド(IaaS)事業者向け管理ソフトウェアの最新版「Anuta nCloudX 2.0」を、本日1月15日 より販売開始します。
また、ネットワールドは昨年、顧客やパートナー向けに開設した複合システム検証センター「GARAGE (ガレージ)」、および、製品出荷前に稼働検証を行うプリ・インテグレーションセンター「PIC (Pre Integration Center)」に於いて、最新版「Anuta nCloudX 2.0」を利用開始し、両センターの利便性を高めると同時に、充実した機能や導入効果を実証することで「Anuta nCloudX」の販売を強化します。
「Anuta nCloudX」は、米Anuta Networks(アヌータ・ネットワークス)社の製品で、スイッチやルーター、負荷分散機器、ファイアウォールなどの既存のネットワーク機器をそのまま使えるのが特長です。クラウド事業者は、グラフィカルな画面でネットワーク機器を抽象化したアイコンによりネットワークサービスを設計してカタログ化し、クラウドユーザーが、業界標準のネットワーク技術(REST API)を使って、カタログから選んだサービスを指定すると、それを提供するための各種ネットワーク機器の設定を「Anuta nCloudX」が自動的に実行します。
最新版の「Anuta nCloudX 2.0」は、「Juniper SRX」(ジュニパーネットワークス)、「BIG-IP Local Traffic Manager (物理&仮想双方)」と「VIPRION」(F5ネットワークス)、「Brocade MLX/VDX」(ブロケード コミュニケーションズ システムズ) など、対応するネットワーク機器を拡充しました。また、連携可能なクラウドプラットフォームとして、従来の「VMware vCloud Director」の他に、オープンソースの「CloudStack」と「OpenStack」が加わりました。
さらに、米ブリティッシュコロンビア大学、大手サービスプロバイダー、金融機関など海外の大手ユーザーからの要望に応えて、新たに、テンプレートスクリプト機能、IPアドレス管理機能、サービスオーダーワークフロー、動的サービスプロビジョニングをはじめ機能を大幅に拡充しました。
※米ブリティッシュコロンビア大学導入事例の詳細は、以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/anuta/pdf/Case-Study-UBC-Draft%20v7_JP.pdf
ネットワールドの「GARAGE」と「PIC」では、様々なシステムを検証するために、多様なネットワーク環境が必要となりますが、最新版「Anuta nCloudX 2.0」を導入することで、利用する顧客やパートナーが、検証に必要なネットワーク環境を容易に構築することが可能です。また、両センターで利用頻度の高いネットワークサービスをカタログ化することで、ネットワークの設計不要で、迅速に検証作業を開始することができます。
ネットワールドは、「Anuta nCloudX 2.0」により、両センターのサービスを向上すると同時に、充実した機能や導入効果を実証することで、クラウド事業者だけでなく、一般企業におけるマルチベンダーネットワークの革新的な管理ツールとしても「Anuta nCloudX」を提案し、企業ネットワークの運用コストの大幅な削減を目指します。
尚、ネットワールドおよびAnuta Networksは、来る1月23日(木) ・24日(金)に開催される「JANOG33 Meeting」(主催:日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ)において、最新版「Anuta nCloudX 2.0」を展示・デモンストレーションします。
※「JANOG33 Meeting」の詳細は以下をご覧ください。
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog33/
◆ 「Anuta nCloudX 2.0」の販売に関して
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◇ 販売開始:2014年1月15日
◇ 販売価格(参考価格):月額 3,500円(税別) / ポートプロファイル
※永続ライセンス、月額等、ビジネスモデルに応じて柔軟に対応します。
◇ 販売経路:ネットワールド、および同社販売パートナー様経由
◇ 販売目標:3年間で20億円
◆ 「Anuta nCloudX 2.0」のハイライト
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(1) 新機能の追加
・テンプレートスクリプト機能
新しいスイッチの追加や、スイッチの新設・初期構成時に
スクリプトが実行され、自動で構成される。
・IPアドレス管理機能 - 1
IPアドレスをIPアドレスプールグループとして管理する。
・IPアドレス管理機能 - 2
IPアドレスをIPアドレスプールとして管理する。
・サービスオーダーワークフロー -1
サービスの情報を入力。
・サービスオーダーワークフロー -2
プロビジョニングポリシー(論理的なネットワーク構成図)と
セキュリティポリシー、QoSポリシーを選択する。
・サービスオーダーワークフロー -3
管理者が申請されたネットワークサービスを承認するとネットワークが
自動的に構成される。
・動的サービスプロビジョニング -1
サービスデザイナー内で、「Dymamic Service」を選択することで、
動的なサービスとして展開が可能に。
・動的サービスプロビジョニング -2
ロードバランサーの仮想ホスト等、サービスを動的に変更できる
サービス構成が可能になる。
※各機能の画面イメージを以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/0115.htm
(2) 対応機器の追加
・Juniper SRX (ジュニパーネットワークス)
・BIG-IP Local Traffic Manager (物理&仮想双方) (F5ネットワークス)
・VIPRION (F5ネットワークス)
・Brocade MLX/VDX (ブロケード コミュニケーションズ システムズ)
※従来の対応機器は以下を参照ください。
http://www.anutanetworks.com/managed-devices/
(3) 連携可能なクラウドプラットフォームの追加
・CloudStack
・OpenStack
※従来の対応環境:VMware vCloud Director
◆ 「Anuta nCloudX」製品概要
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Anuta nCloudX は、4つのエンジン(「Network Service Design Engine」「Network Service Orchestration Engine」「Network Service Management Engine」「Network Abstraction Engine」)とSDNコントローラーで構成されています。デバイスのディスカバリーを自動的に行い、トポロジーのマッピング、ネットワークサービスのデザインを経てネットワークサービスカタログを容易に作成することができます。テナントユーザーがネットワークサービスを選び利用を開始した後は、ネットワークサービスのキャパシティ管理など、安全な運用管理を支援する機能を備えています。
※ 「Anuta nCloudX」のムービー(和訳あり)を以下で公開しています
・製品概要
https://vimeo.com/68907179
・製品デモ および vCloud Directorとの統合
https://vimeo.com/65487046
・製品デモ および BIG-IP Local Traffic Managerとの統合
https://vimeo.com/73054494
◇「プリ・インテグレーションセンター(PIC)」詳細は以下をご参照ください。
http://www.networld.co.jp/pic/main.htm
◇複合システム検証センター「GARAGE」詳細は以下をご参照ください。
http://www.networld.co.jp/garage/