株式会社メディアキャスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役 杉本 孝浩)は、地上波独立放送局として西日本最大の視聴エリアをカバーする株式会社サンテレビジョン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長 横山 修二、以下 サンテレビ)へ、統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3(データキャスター エムスリー)」を納入し、本格稼働開始したことを発表します。
「DataCaster M3」は、2011年1月  に発売され、ケーブルテレビ局を中心として約60システムの導入実績がありますが、今回のサンテレビが最大規模のシステムであり、地上波テレビ局に求められる安全性と信頼性への厳しい要求に応えるために、運用装置や送出装置を冗長化するなど耐障害性を高め、地上波テレビ局で必要な各機能を拡張したシステムとなります。

サンテレビを含む多くの地上波テレビ局では、地デジ開始時期に導入したデジタル設備のリプレース時期を迎えていますが、従来システムは大規模で操作性や運用効率が低く高価格であったのに対して、新しいシステムでは、操作性や運用効率の高さ、省スペース化と低電力化、そして低価格であることが選定の要件となっています。
今回、サンテレビへ納入した「DataCaster M3」は、メディアキャストが長年培ったデータ放送に関する「制作技術」、「送出技術」、「運用技術」の3つの技術を統合し、高度な技術力やノウハウがなくても直感的な操作だけで簡単に利用可能にすることをコンセプトに開発したシステムです。業界でデファクトスタンダードとして広く普及しているBMLオーサリングソフトウェアや、ARIB自動変換機能を備えた高機能なCMS(コンテンツマネジメントシステム)、ならびに拡張性に富んだデータ放送送出装置、運用装置などを統合しており、地上波テレビ局向けの従来型システムで同等の環境を構築するのに比べて約1/5以下の低価格であるため、専門技術者の人数や予算に限りのある地方放送局やケーブルTV局に最適なソリューションです。

さらに、データ放送は生放送時の視聴率向上のための演出や、今後のセカンドスクリーン対応の番組やCM等への橋渡しメディアとして重要な位置付けにあり、これを実現するための汎用イベントメッセージ発火機能など、データ放送の付加価値を高める機能が今後のデータ放送設備では重要視されていますが、「DataCaster M3」は、汎用イベントメッセージ発火機能も標準装備されており簡単な操作で柔軟に活用可能です。

一方、サンテレビは、1995年の阪神淡路大震災の直撃を受けた直後から被災地にある放送局として、気象や防災情報を提供する災害報道に注力しており、また、プロ野球中継時の特別仕様のデータ放送では、多彩な企画と演出が高く評価されています。今後は、新しい「DataCaster M3」の各機能を駆使して、これらの取り組みのさらなる強化を図りたいとしています。

サンテレビのメディア戦略局長である宮田英和氏は次のようにコメントしています。
「サンテレビでは地デジ開始当初からデータ放送に力を注いできました。今回、約8年の運用経験から不必要な機能と必要不可欠な機能を切り分けた上で、今後の動向を踏まえながらシステムを検討してきました。メディアキャストは制作環境から送出、そして運用までを有する国内唯一のデータ放送専門会社である点や、それらが結集されたDataCaster M3システムはコストパフォーマンスが高いと評価しています。特にコンテンツ制作においては検証環境が充実していることから大きな効率化が得られると確信しています。サンテレビとしては、今後、データ放送を最大限に利活用したメディア戦略を展開していく予定です。」


※サンテレビのデータ放送サービスについて、以下をご参照ください。
http://www.sun-tv.co.jp/data_tv/

※「DataCaster M3(データキャスター エムスリー)」について、以下を参照下さい。
http://www.mcast.co.jp/product/dcm3.html


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